“小さな子どもを持つ親、必見。小学生にお小遣いをあげる時のポイント5選”

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子どもが小学生になると、「そろそろお小遣いを渡す時期かな?」と考える人が増えてきます。お小遣いの金額や渡し方は、子どもの金銭感覚を育むことが出来ます。 子どものお小遣いが、お金の教育に役立つポイントをお伝えします。

著・監修:CFP®/1級ファイナンシャル・プランニング技能士

1.お金のしくみを学ぶ

お金とは何かを学び、お金の大切さを知ることができます。

お金は、お店に行って商品と交換することが出来ます。でも、使ったらお金は減ってしまいます。必要なものと欲しいものを買うことの違いを学びます。似たような商品でも、値段が違います。大きいものが高いわけでもなく、小さいものが安いわけではありません。

お金は、それぞれの商品やサービスに値段という価値を与えることが出来ます。

お小遣いを使う経験を通して、お金とは何かを学び、お金の大切さを知るようになります。

 

2.計画性が育つ

お小遣いを与えることによって、子どもの自主性や計画性を育てます。お小遣いは使ってしまえば、無くなります。月に一度のお小遣いであれば、計画的に使うことの大切さを体験できます。時には我慢しながら、必要なものや欲しいものを買うために、お金を貯めることを学びます。大人になって、1人暮らしをしたり、家庭を持つとお金の収支の内容や範囲が広がり、苦労することがあります。子どものうちからお金をやりくりする感覚をつかんでおくと、将来のための練習となるでしょう。

 

3.失敗から学ぶ

お小遣いが自由に使えるようになると、時には失敗もします。そんなに欲しくなかったけれど、つい買ってしまい、後で後悔した。欲しいと思って買いに行ったが、お金が足りなかったなどの失敗です。こうした経験することは、大きくなってからも役に立ちます。親があえて口を出さずに、失敗をすることを見守ることも大切です。子どもはこうして、同じ失敗を繰り返しながら、お金との付き合い方について学び、成長していきます。

 

4.お小遣いの与え方(定額渡し・報酬渡し・都度渡し)

子どもにお小遣いを渡すときには、月に1度、決まった額を渡す定期渡しがあります。

また、お手伝いをしたときに渡す報酬渡しや、必要な時に渡すという都度渡しをしているケースなどもあります。

 

定額渡し

お小遣いを、いわゆる月に1度の定額渡しにすると、計画性を育みます。お小遣いをもらってすぐに使いきってしまえば、当然お金は無くなります。欲しいものがあってもすぐに買わず、我慢することを学ぶ機会になります。月に1度のお小遣いは、会社の給料と似ています。しかしながら、何もせずとももらえるという権利を与えてしまうことにもなり、子どもが「もらって当たり前」と認識してしまう恐れもあります。高額な金額を月に一度のお小遣いとしてしまうのは、おすすめ出来ません。

 

報酬渡し

お手伝いをしてくれたときに、お小遣いを渡す方法です。お金は労働の対価として支払われるもの」ということを子どもに学ばせることができます。また、子どもが学校の勉強を頑張ったり、家のお手伝いを積極的にするためのモチベーションにつながるメリットもあります。ただデメリットになることもあります。お小遣いが無いと勉強やお手伝いなどを頑張らなくなる可能性があります。お手伝いをしてくれた時には「ありがとう、助かったよ」という感謝の気持ちを伝えることで、子どもは人の役に立てた経験をし、お小遣い以上の報酬を得たことにもなります。この方法は、子どもの自己肯定感を高めます。お小遣いにプラスして、お金以上に大切なことを感じられるように伝えていきましょう。

都度渡し

これは、親が必要だなと感じた時に子どもにお小遣いを渡すケースです。外出時や、イベントなどで、子どもにお小遣いをせがまれるケースもあるでしょう。本当に必要な物であればお小遣いを渡しますが、子どもの欲望のままにお小遣いを渡すことは避けたいものです。

あまり必要なさそうなもののためにお小遣いを要求された場合は、月1度の定額渡しをしていれば、「お小遣いは渡してあるでしょう!」と親は拒むことが出来ます。

子どもは欲しいものを購入するために、親を説得する必要があるので、子どもに提案力や交渉力を身に着けてもらうにはいい方法です。よくあるのが、泣いたりダダをこねたりする交渉ですが、ここは心を鬼にして退けましょう。

 

お小遣いをもらうための提案や交渉の場合は、与える基準を明確にする必要があります。 基準が緩いと、なんでも買ってもらえると子どもに錯覚させてしまいます。

また、定額払いのように、子どもがお金の管理をするわけではないので、お金の管理能力が身につく方法ではありません。子どもは自分にとっては必要なものを購入するために、提案や交渉により、親を納得させなければなりません。

「自分はなぜこれが欲しいのか」「これを手に入れたらどう活用するのか」など、子どもの交渉力の成長も期待できます。

 

お小遣いの渡し方は、上記を組み合わせて行う方法もあります。ご家庭の方針で、ベストな渡し方を選択していきましょう。

 

5.親からの独立心を育てる

子どものお金の使い方は、大胆だったり、無駄遣いも多かったりします。ですが、あえて口を出すのはやめましょう。子どもは、手にしたお小遣いは自由に使うことが出来ます。

親からの許可を得ずに自分の裁量で使えることで、親から独立し、お金の使い方やお金の管理や責任を学んでいきます。(あくまでも、お小遣いの範囲での承認です。)

また、お小遣い帳をつけるようにすることで、何を買ってうれしかったのか、何が無駄だったのか、を振り返ることができます。 お小遣い帳を使って、記録を取り、お金をもらう、お金を使う、お金を貯めるなどのお金の収支を学び、将来に備えましょう。

 

6.まとめ

お金の価値や使い方に対する感覚がきちんと身についていれば、今これにお金を使うべきなのか、自分にとって正しいことなのか、判断ができるようになります。

適切な金銭感覚を身に着けるために、お小遣いをとおしてお金の大切さを学びましょう。

親子でお小遣いに対するルールを決めて、子どもの成長を見守っていきたいですね。

サーラフィナンシャルサービスサービスでは、家族のライフプランを通じて、将来のお金の不安に対する改善方法をお伝えしています。お気軽にご連絡ください、ご相談をお待ちしております。

 

著・監修:CFP®/1級ファイナンシャル・プランニング技能士

 

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