台風被害は火災保険で補償される?保険がおりないケースについても解説!
- 保険
近年、台風による大雨や防風の影響で各地に被害を及ぼしていますが、台風被害を補償する保険はどういったものがあるのでしょうか。 「台風による影響で旅行を予定していたにも関わらずキャンセルになってしまった」などの被害のほかに、住まいにも甚大な被害を及ぼします。 台風による住まいへの被害は火災保険で補償することができます。ただ、どういったケースで保険が適用されるのか不安に感じるかたも多いかもしれません。 例えば火災保険のプランによって対象外となっている場合、保険が適用されないケースもありますので注意が必要です。
目次
著・監修:2級ファイナンシャル・プランニング技能士
1.台風被害を補償できる保険とは?
台風による住まいの被害には火災保険を適用することができますが、台風被害でも大雨や暴風など原因はさまざまです。被害の原因は主に3つに分類することができます。
1-1.台風による風災
台風による風が原因で被害を受けたケース
・強風により物が飛んできて、家屋の窓ガラスが割れた
・強風によりカーポートの屋根が飛んでなくなってしまった
風災の補償は、フランチャイズ方式といって損害額が20万円以上でないと保険金が支払われないという条件が付帯していることがあります。一昔前はフランチャイズ方式が一般的でした。35年などの長期で契約している場合はフランチャイズ方式が採用されていることがありますので保険証券等で確認する必要があります。
1-2.台風による水災
台風による雨が原因で被害を受けたケース
・大雨の影響で川が氾濫し、家屋が浸水した
・豪雨の影響で土砂崩れが発生し、家屋が傾いてしまった
対象は台風や豪雨による浸水、洪水、土砂崩れ、高潮などによる被害です。ただし浸水は「損害割合が30%以上」「割合が30%未満でも床上浸水」「地盤面から45㎝超浸水」のいずれかの場合が適用となるケースが一般的です。
※浸水の基準はご加入の保険会社により異なります。詳細は保険証券等でご確認をお願いします。
1-3.台風による落雷
台風による落雷が原因で被害を受けたケース
台風による落雷により過電流が流れたことで家電製品が壊れてしまった
落雷によって火災が起きた場合や屋根が破損した場合だけでなく、過電流によってテレビや電化製品などの家財に損害があった場合も補償を受けられます。なお、落雷によってパソコンが故障してしまった場合、パソコンそのものは補償されますが消失してしまったデータは補償対象外となりますので注意が必要です。保険会社によってはノートパソコンやタブレットは対象外となっている場合もありますので確認しておきましょう。
2.台風で火災保険がおりないケースとは?
一方で以下のような状況の場合、火災保険がおりないということになります。
2-1.原因が経年劣化の場合
壊れてしまった原因が、経年劣化や老朽化の場合は火災保険の対象外になります。
火災保険が適用されるのは、あくまでも台風などの自然災害による被害です。
築年数が経過している建物だと、台風による損害であったとしても経年劣化によって壊れたと判断されてしまう可能性があります。
復旧作業をされる前に被害状況を記録して、ご加入の保険会社または保険代理店に相談することをおすすめします。
2-2.損害が免責額以下
契約内容によっては、「免責金額」が設定されている場合があります。
「免責金額」とは、設定した金額以下の損害の場合、保険金が支払われないというものです。1風災でもお伝えしましたフランチャイズ方式が採用されている場合、損害額が20万円以上でないと保険金が支払われないという条件が付帯していることもあります。
2-3.水災が不担保となっている場合
お客さまのご契約内容によっては水災が不担保(対象外)となっていることもあります。水災被害は保険金の総支払額が膨大になりかねないことから、実損額ではなく損害の程度に応じて保険金を算出する保険商品もあります。この場合、建物の再建や家財の再購入に十分な補償を得られない可能性があります。想定されるリスクに備えられているのか、
まずはお手元の保険証券等で補償内容をご確認ください。
2-4.被害から3年以上経過
火災保険の保険金は、被害が発生してから3年以内に請求しなければなりません。
被害発生から3年以上経過したあとに保険金を請求しても支払われない可能性が高いため注意が必要です。
2-5.保険の対象が建物のみ/家財のみで加入している場合
建物のみに保険をかけている場合、ご自宅の家財(家具や家電製品)は補償されません。水災被害などの場合、建物だけでなく、家財も甚大な被害となることが多いです。
家財保険の必要性についてはこちらの記事を参照ください。
2-6.自動車や人への損害
自動車や人は火災保険の補償対象となっていないため、車が水没したり、人が強風で転倒してけがをしたという場合は対象外となります。
自動車が水没した場合についてはこちらを参照ください。
3.台風被害による保険がおりないという事態を避けるには
保険金の請求は損害箇所の写真の提出を求められるケースがほとんどです。損害箇所は早急に復旧修理を行いたいところですが、必ず写真を撮ることが必要です。
3-1.被害状況を写真に収める
保険金の支払いは修理の見積と写真により判断されることが大半をしめます。
・表札や建物名がわかる看板など
・被害を受けた建物や家財の全体を撮影した写真
・損害を受けた個所の状況が確認できる写真
必ず写真を撮るようにしてください。
3-1-1写真を撮るときのポイントとは
写真の撮り方については全体像が分かるものから、損害が激しい箇所は拡大写真など、被害箇所の角度を変えて撮影することをおすすめします。
撮影した写真について不安な場合には、復旧前にご加入の保険代理店等で写真を確認してもらうこともおすすめです。
3-2.保険金を受けとる前に片付けはしていいのか
安全上や防犯上の問題で被害を受けた場所の片づけや修理を早く行いたいという場合もあると思います。事前に写真に収めた場合、片付けや修理に取り掛かってしまっても大丈夫です。なお、保険金の支払いは修理の見積書と写真からの判断されることになります。修理の見積額そのままの額で保険金が支払われないこともありますので、修理を業者に依頼する際には注意してください。
4.まとめ
台風、大雨の影響による被害が全国各地で発生している昨今で、住まいを守るためにも火災保険の補償内容をご確認いただくことをおすすめします。
すまいの立地によっても備えるべき補償範囲は変わってきます。そんな時に活用できるのがハザードマップです。ご自宅のハザードマップを確認することで必要な補償を確認することができます。
ハザードマップを確認するなどご自宅の想定される自然災害のリスクに合わせた保険に加入することが必要です。サーラフィナンシャルサービスでは無料でご相談を受け付けています。
まずはお気軽にお問い合わせください。
4-1.火災保険見積に関するお得なお知らせ
現在サーラフィナンシャルサービスではWEB見積りフォームから火災保険の見積をご依頼された方に「サーティワンe-Gift Ticket 500円」をプレゼントというキャンペーンを実施しております。
キャンペーンの詳細はこちらの記事を参照ください。
参照:火災保険はどういったときに補償されるのか?火災保険を解説
※本キャンペーンは予告なく内容が変更となる場合がございます、ご了承をお願いします。
著・監修:2級ファイナンシャル・プランニング技能士